SUI

南海沿線にある漁港および周辺地域の魅力を伝えるウェブマガジン

出島漁港

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堺・大浜 漁港エリアにある
小さなアメリカ

南海本線「湊駅」から徒歩でおよそ15分。出島漁港のそばにある「UKワイルドキャッツカフェ(通称UKカフェ)」は、この場所で25年も営業を続けている、知る人ぞ知る人気店だ。 その人気の秘密は、アメリカの郷土料理をアレンジしたボ...

出島漁港

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港の風景に溶け込むアンティーク家具
ショップ 〜COACHELLA HEAD〜

南海本線「湊駅」から西へ10分ほど歩くと、工場や物流倉庫の間にぽっかりと開けた、小さな入り江にたどり着く。そこはヨットハーバーを併設した出島漁港。夕暮れ時には静けさに包まれ、ここが堺のコンビナートエリアであることを忘れてしまうよう...

出島漁港

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堺に今も残る海水の銭湯を訪ねて
〜湊潮湯〜 (後編)

(→前編はこちら) 昭和30年代半ばに始まった堺臨海の埋立工事をきっかけに、「湊潮湯」以外にも数軒あった潮湯はすべて姿を消したという。その後も、家庭での風呂の普及とともに多くの銭湯が撤退。現在、「湊潮湯」近隣の地区には、わず...

出島漁港

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堺に今も残る海水の銭湯を訪ねて
〜湊潮湯〜 (前編)

南海本線「湊駅」からおよそ3分。御陵通りを海側に向かって歩いていくと、大正12年から90年以上も続く、大阪府内でただ1軒の海水を使った銭湯「湊潮湯」がある。 現在の建物は平成18年に改築されたものだが、創業当時と変わらない外観の...

岸和田漁港

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専門家から学ぶ
海の生き物を育む干潟の大切さ (後編)

(→前編はこちら) 干潟に着くやいなや、柏尾さんはザブザブと音をたてながら、浅瀬になっている海の中に入って行った。そしてシャベルで海底の泥砂をすくい、私たちのいる場所まで持って来てくれた。  “こうやって砂の中にいる生き物...

岸和田漁港

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専門家から学ぶ
海の生き物を育む干潟の大切さ(前編)

岸和田市の沖合に、海辺の生き物の生息空間として作られた人工干潟があるのをご存知だろうか? その正式名称は、「阪南2区人工干潟」。岸和田城がその昔、「千亀利(ちきり)城」と呼ばれていたことから、別名「ちきりアイランド人工干潟」とも...

岸和田漁港

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海の恵み 泉州郷土料理の食材
「ごより」を求めて

泉州地域には、風土や文化が育んだ食材や料理が多くある。とりわけ「アナゴの天ぷら」や「水なすの浅漬け」は、もはや全国区で人気の味としての地位を獲得しているといっても過言ではないだろう。 「がっちょ(ネズミゴチ)の唐揚げ」も、泉州地...

岸和田漁港

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「大阪産」のシラス普及をめざせ!
入札場が起こした改革

大阪府鰮巾着網(いわしきんちゃくあみ)漁業協同組合は、大阪府全体の漁獲量のおよそ75パーセントを占める岸和田漁港に拠点があり、さらにその中でも、およそ80パーセントもの水揚げ高を誇る大きな漁協だ。 5隻の大船団による巾着網漁...

岸和田漁港

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岸和田発、生のシラスを
漁港で味わえる幸せ

シラスは、卵からかえって間もないイワシの稚魚。湯がくと白くなることから、そう呼ばれているそうだ。釜揚げや、ちりめんに加工されたシラスは私たちの食卓にもよく並ぶ食材だが、生のシラスはおいそれとは食べられるものではない。 イワシは魚...

岸和田漁港

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岸和田の魚を全国へ
都会の漁師たちの挑戦

※1 南海本線「蛸地蔵駅」から徒歩でおよそ20分。近代的なデザインの文化施設「浪切ホール」や、シネマコンプレックスを併設した大型商業施設が並ぶ海沿いには、3つの漁協が拠点を置く岸和田漁港(地蔵浜)がある。 この岸和田漁港は、大...

佐野漁港

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漁師たちの一日。
大阪湾でシラス漁を体験する(後編)

(→前編はこちら) 港を出てからおよそ2時間。陽が昇り、船が岸和田のはるか沖に到着したところで、最初のポイントに到着。角野さんが無線で何か指示を出し、網入れが始まったようだが、網船とは離れた場所にいることもあり、まったく様子...

佐野漁港

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漁師たちの一日。
大阪湾でシラス漁を体験する(前編)

私たちの食卓でも馴染み深いシラスは、イワシの稚魚。関西では、淡路島や和歌山近辺で獲れることが有名だが、実は大阪の漁師たちの間でも、大量のシラスが漁獲されていることはあまり知られていない。 大阪の海は魚が生育するためのエサがとても...

佐野漁港

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泉佐野発 伝説の漁師が見つめる
日本の漁業 (後編)

(→前編はこちら) 底引き網漁の伝統を受け継ぎ、現在もその漁法では大阪府下一番の漁獲高を誇っている泉佐野漁業協同組合。そこで組合長を務める高倉智之(たかくら ともゆき)さん(48歳)は、大阪湾の漁師さんたち誰もから「底引き網...

佐野漁港

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全力で漁に身を投じる
佐野漁港の若き兄弟

南海本線「泉佐野駅」からほど近い佐野漁港。ここに拠点を置く泉佐野漁業協同組合は、古くから受け継いできた底引き網漁で、現在もなお大阪府下ナンバーワンの漁獲量を誇っている。 敷地内には毎日獲れたての魚介が並ぶ「青空市場」があり、多く...

佐野漁港

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プロの仕事の緊張感が伝わる
佐野漁港の競り風景 (後編)

(→前編はこちら) 佐野漁港では漁のある日には毎日、泉佐野漁協による競りが行われている。朝5時からの漁で水揚げされた魚介が午後には仲買人の手に渡り、新鮮なその日のうちに鮮魚店に届けられる「昼網」の競りである。 前編では、ピ...

佐野漁港

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泉佐野発 伝説の漁師が見つめる
日本の漁業 (前編)

南海本線「泉佐野駅」から大阪湾側に向かうエリアには、江戸時代に全国の海路の中継基地として栄えた地域がある。「佐野町場」と呼ばれ、漁業・廻船業・醸造業などが集まり、豪商も多く輩出したそうだ。 迷路のように入り組んだ街路には現在...

田尻漁港

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田尻漁港の『いま』を支える
漁師さんを訪ねて (後編)

(→前編はこちら) 現在の田尻漁協の組合員は30名。その中でおよそ3分の1を占めるのが30代の若い漁師さんだ。前編では、西浦隆行さん(38歳)、植田祐介さん(34歳)、そして中北英明さん(32歳)から、漁師という仕事の魅力を...

田尻漁港

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ヨットのプロフェッショナルが見た
田尻漁港 (後編)

(→前編はこちら) 2005年、全国の漁港で初めて「海の駅」に認定された田尻漁港。そして漁協から業務委託を受けてマリーナの運営管理を行っているのが、青木ヨット株式会社の青木洋さんである。 前編では、青木さんが世界一周の大航...

田尻漁港

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田尻漁港の『いま』を支える
漁師さんを訪ねて(前編)

南海本線「吉見ノ里駅」から海に向かって歩くこと、およそ10分。関西国際空港のちょうど対岸に位置する場所にあるのが田尻漁港だ。 大正時代、田尻町には大きな紡績工場があり、田尻漁港はインドから船で届く原綿を荷揚げする港としても使...

田尻漁港

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ヨットのプロフェッショナルが見た
田尻漁港(前編)

田尻漁港のシンボルともいえるスカイブリッジは、全長338.1メートル、高さ110メートルと国内でも有数の大きさを誇る斜張橋だ。田尻漁港を跨ぐかたちで陸路の利便性を図るために建設されたものだが、その美しいフォルムを持つ橋は、日本のみ...

田尻漁港

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漁港内の人気店で堪能する、
大阪湾でとれたての海の幸

「田尻に新鮮な地魚を安く食べられる店がある」という話を知人から聞いた。それも毎日魚が水揚げされる田尻漁港の中にあるのだという。 よくよく考えてみると、大阪育ちでありながら大阪湾の魚を食べた記憶がない。いや、実際には気付かずに...

岡田漁港

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泉南で愛され続けてきた地魚
アナゴの復活をめざして

アナゴは、大阪湾で獲れる代表的な魚。古くから、天ぷらや寿司のネタなどとして親しまれ、「天下の台所」と呼ばれた大阪の食文化と密接に関連してきた食材だ。 ところが、その漁獲量は年々減少。私たちの食卓にのぼることも少なくなり、アナゴが...

岡田漁港

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陽春を告げる海の恵み
ワカメの収穫を体験

南海本線「岡田浦駅」から徒歩で約10分。付近には自然の砂浜もあり、のどかな漁村の雰囲気を現在に残す岡田漁港は、大阪府下では数少ない、ワカメの養殖を行っている漁港だ。 「SUI」では、昨年の晩秋に、この漁港で一般の人に向けて行われ...

岡田漁港

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岡田漁港で希少な
国産ワカメの養殖を体験!(後編)

(→前編はこちら) いざワカメの養殖を体験! いよいよワカメの種糸の挟み込みを体験してみた。参加者はまず2人ひと組みのペアになり、1人が両手で握った親縄をねじり、ゆるんだ縄と縄との隙間に、もう1人が素早く種糸を差し込んでいく。...

岡田漁港

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岡田漁港で希少な
国産ワカメの養殖を体験!(前編)

古くから魚庭(なにわ)と呼ばれる大阪湾は、食用とされる魚介類だけで230種が獲れる豊かな海だ。しかし、この大阪湾でワカメの養殖が行われていることを知る人は、そう多くないかもしれない。 ワカメは古くから日本人に馴染みの深い海藻...

岡田漁港

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泉南市役所職員と市民グループ等による
新たな挑戦(後編)

(→前編はこちら) りんくうタウンの「海」をテーマに、泉南市の魅力を発信する取り組みとして、大阪ミュージアム構想にも認定されている「りんくう海道ブルーツーリズム事業」。そのコンセプトは、美しい海の保護活動を夏のイベントとして...

岡田漁港

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一般の人も大歓迎!
垣根を越えた漁協青年部の取り組み

南海本線「岡田浦駅」からわずか1キロメートルほどの場所にある岡田漁港は、昔ながらの港の佇まいを残しながらも、一般の人でも気軽に立ち入ることができる漁港だ。その上、漁港のPRはもちろん、泉南市の観光活性化にも一役買おうと、さまざまな...

尾崎港

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尾崎の魚介類の
商品ブランド化を目指す!

大阪の一番南の市、阪南市には、尾崎港、西鳥取漁港、下荘漁港という3つの漁港がある。いずれも、昔ながらののどかな雰囲気がただよう小さな港だ。そのうち今回は、南海本線・尾崎駅から歩いてすぐのところにある尾崎港を訪ね、独自の取り組みにつ...

尾崎港

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江戸時代より続く鮮魚商
5代目の新たな挑戦とは

[有限会社藤左ヱ門 中谷嘉幸さん] 尾崎港は、南海本線・尾崎駅からも歩いてすぐの小さな漁港。そこからさらに県道250号線沿いを、南西方面へ3分ほど歩くと目に飛び込んで来るのが、ダイナミックな書体で“藤左ヱ門”と彫られた木の看...

尾崎港

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鱧(ハモ)のブランド化で
地元漁業を盛り上げたい(後編)

※1 (→前編はこちら) 見学の興奮も冷めやらぬ中、國岡社長は続けて、商品のブランド化に対する熱い思いを語ってくれた。骨切りされたハモはパック詰めして商品化しており、「のぞみハモ」としての自社ブランド化や、それを広くPRするた...

尾崎港

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鱧(ハモ)のブランド化で
地元漁業を盛り上げたい(前編)

[株式会社のぞみ 代表取締役 國岡貞夫さん] 阪南市北部にある尾崎港。どことなく昭和の懐かしさが漂うそんな海沿いを南西へと歩いて15分ほど、潮風香る港町に自社の水産加工センターを構えるのが、今回お話を伺った「株式会社のぞみ」...

西鳥取漁港

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環境保全活動を通して
大阪湾をもっと身近な海へ

※1 [CAN 特定非営利活動法人 環境教育技術振興会 岩井克巳さん] 昭和30年代頃まで、大阪府内の沿岸には数多くの砂浜や干潟が残り、人々は、海水浴を楽しんだり魚を捕まえたりと、今よりも密接に大阪湾とつながっていた。 また...

西鳥取漁港

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風味満点!
大阪湾の海苔を食す

(→前編はこちら) 名倉水産では、海苔の養殖だけではなく、生海苔を成形・乾燥した板海苔をはじめ、焼き海苔や味付け海苔の製造も行っている。そしてその製造現場を取り仕切っているのは、前回に登場した名倉繁夫さんの息子である勲(いさ...

西鳥取漁港

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大阪の海で守られてきた
海苔の養殖

お寿司やおにぎりに使ったり、料理のアクセントにするなど、海苔は私たち日本人の食文化に欠かせない、とても親しみ深い食材だ。 ところが、私たちの身近にある大阪湾で海苔が養殖されていることを知る人は、残念ながら少ない。 今では大阪府...

西鳥取漁港

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海辺の隠れ家的カフェ
オーナーのスローライフ

南海本線「鳥取ノ荘駅」は、白いタイル貼りの駅舎にレトロな雰囲気が漂う大正8年にできた小さな駅だ。電車を乗り降りする人もまばらな昼下がりは静寂な空気に包まれていて、まるで大阪から離れてどこか遠くへ来たような錯覚におちいるほどである。...

下荘漁港

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釣りのエキスパートが語る
大阪湾の魅力とこれから(後編)

※1 (→前編はこちら) [Go-Phish 武田栄さん] 「釣りと漁村文化フォーラム」への参加をきっかけに、一緒に釣りに出かけたり、魚やワカメのお裾分けをもらったりと、個人的にも漁師との親交がどんどん深まっていったとい...

下荘漁港

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釣りのエキスパートが語る
大阪湾の魅力とこれから (前編)

[Go-Phish 武田栄さん] 南海本線の「尾崎駅」から「みさき公園駅」に続く海沿いは、昔ながらの自然の風景や漁村の趣が残る、大阪湾の沿岸の中でも希少なエリアだ。 淡路島を望みながら青く広がる海。そして背後をなだらかな山...

下荘漁港

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漁師を支えて港で働く
女性たちの奮闘

(→前編はこちら) 下荘漁協の漁師たちが漁に出かけるのは、漁法によって違いがあるものの、だいたいが朝の5時頃。 では、漁師の奥さんの1日は、どんな風に始まるのだろう? 一日の始まりは夜明け前から “船越さん 朝3時半ぐ...

下荘漁港

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下荘漁港発
漁師の妻になった女性たち

漁港へ取材に出かけると、必ずといっていいほど目にする光景がある。それは、仕分けされた魚を運んだり、競り場周辺をきれいに清掃したりと、漁師の奥さんたちが甲斐甲斐しく働く姿だ。 そして、漁師に話を聞くたびに、男たちの口から出てくる「...

下荘漁港

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大阪産の地魚が揃う
漁師の営む鮮魚店を訪ねて

[桶谷水産 桶谷安治さん] 南海本線「箱作駅」からおよそ5分。電車の線路に沿って西へ歩いていくと、黄色い大きな看板が目を惹く鮮魚店がある。 扱う魚はその日に大阪湾で水揚げされた魚のみ。魚離れの風潮が進むなか、地元の年配...

下荘漁港

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ビーチを新たな事業に活かす
下荘漁協の取り組み

南海本線「箱作駅」周辺は、和歌山と泉佐野をつなぐ浜街道(孝子越(きょうしごえ)街道)を中心に古い家並みが続き、昔ながらの漁村の佇まいを残したエリアだ。 駅から北に向かって10分ほど歩くと、目の前に広がるのは青く澄んだ大阪湾の...

谷川港

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水産資源の豊かな大阪湾をめざす
栽培漁業センターの取り組み

「栽培漁業」とは、自然の海ではなく、人為的な設備と環境で、魚が外敵から身を守れる大きさまで育成した後、海へ放流して漁業の促進を図るシステムのこと。 魚が成魚になるまで育てて出荷する「養殖漁業」とは違い、放流後、漁獲されずに海で生...

谷川港

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春を呼ぶイカナゴのシンコ漁
解禁日が決まるまで

瀬戸内や関西では「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれる言われるイカナゴは、全長20センチメートルぐらいまで成長するスズキ目イカナゴ科の海水魚。 関西人には、イカナゴといえば小さな魚、というイメージがあるかもしれないが、軽く湯がい...

その他

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大阪産「泉だこ」の
美味しい食べ方、教えます!

【ゲスト:6次産業化プランナー 片桐新之介さん】 日本は周囲を海に囲まれた島国。特に海に面した地域では、昔から魚はとても身近な食材だ。しかし近年、全国的に見ても「魚離れ」が進んでいる。その主な理由は、さばくのが面倒、生ゴミの...